今日の店内・・・
2階部分の建て方の作業中です。
そこに”転がっている”木の棒に寄ってみると、
何やら書き込みがあります。
『尺杖(しゃく・づえ)』と言います。
現場独自の長さの基準になるもので、
角材の周囲を利用して、関連する寸法が記されています。
場合によって、注記や独自の記号を使い、
材料への墨付けが手早く出来る様に工夫されています。
工事中はこの尺杖を使って工事が進み、
竣工後も、増改築等の際に使えるように
小屋裏などに置いておく場合もあります。
建物と同じ年齢を経ているため、
同じ伸び縮みを経験しているというわけです。
プレカット主流になった最近では
あまり用いられなくなりましたが、
これも”現場の知恵”の一端です。
ちなみに築27年の小生の自宅には、やっぱり・・・
上棟式の際の道具とともに2階屋根裏にありました。
どんな想いでこの家を建てくれたのか・・・
大工さんの姿に想いを馳せるとき、
自然と感謝の念が湧いてきます。
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