イバケンにっき


●日立市/M様邸

20101001 1 潮見バルコニーのある家


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土地が決まるまでの2年間、大手のハウスメーカーから地元の工務店まで、数々の家を見て回りました。
「木の家」がいいと漠然とは考えていましたが、ちょうどシックハウス症候群などが問題になり始めた頃で、
多くのメーカーが「自然素材」や「健康住宅」を特徴にしていました。

そんな中で、イバケンさんの厚みがあってあたたかい感触の床板は逸品でした。
木造軸組みという伝統的な工法でありながら、断熱材等の建材や設備は
新しい技術を取り入れているところにも惹かれました。
その他、自由設計であること、予算に見合っていることなど総合的にみて、
イバケンさんにお願いすることにしました。
家を建てるのは、はじめての経験でしたが、その過程は大変ながらも楽しいものでした。
何度も重ねた打ち合わせでは、おぼろげなビジョンが具体的に図面化されていくのが面白く、
自分たちでは思いつかないアイディアを提案していただいて感嘆したりもしました。

工事の過程では、大工さんをはじめ、瓦葺や塗装、電気や水道工事など、
さまざまな分野の職人の方々にお会いしました。
なかなか目にすることのないお仕事を拝見する貴重な機会でした。
この家に住んで2年半ほどが経ちました。傷やモノは増えましたが、
新築時とはまた違った味わいと変化に飽きることなく、心地よい日々を過ごしています。
イバケンさんとの出会いから、たくさんの方々の力によって、この家が建ちました。
ゆったりとした毎日を過ごしながら、忙しくも楽しかった思い出と感謝の気持ちはずっと持ち続けています。
ありがとうございました。

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2階に生活空間をゾーニング。海を見ながら生活を楽しみたいと言うご家族のご要望を取り入れました。
天井が勾配天井のガッチリとした無垢松材の木組みです。
床は施主様のご要望でもありました、水に強く風合いの良い無垢材の栗のフローリング。
家全体の壁、天井の仕上げはドイツのルナファーザーにエコ塗り壁材ビーナスコートを吹き付けました。
調湿、吸臭効果があります。お料理好きの奥様は、つくばのオリジナルキッチン会社にお好みのキッチンをオーダーしました。
フランスのロジェール製の可愛いガスレンジコンロ。
ドイツのミーレ製の機能的で大型の食洗機。本物の大理石のトップカウンターが存在感をアピールします。

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開放的なリビングとロフト

・リビング
窓からは海も見え、風通しや日当りも良いです。床板はひたちなか市の創住館で一目ぼれした栗の床。
渋めの色調に繊細な木目が入り、傷が付きにくい点も気に入りました。
他にも塗り壁のヴィーナスコートと、露出した梁により、くつろげる居心地の良い空間になりました。
隣の家事コーナーでは、学校の時間割や、ゴミの日カレンダーを張ったり料理本やら文房具やら雑多な生活必需品をすべてここにまとめています。
蓄熱暖房も断熱材のセルロースファイバーとの組み合わせで、2階全体が穏やかなあたたかさに包まれます。

・ロフト
マンガと家族のアルバムをすべて置いてます。娘たちはマンガが大好き。
放っておくと、永遠に読んでいるくらいなので、子供部屋にマンガを置かなくいてよかったなー、と思っています。
家の中で娘の姿が見えないときは、だいたいこちらでマンガを読んでいます。

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バルコニーから内側を見た風景
LDK、勾配天井の広々空間。
無垢赤松の天井木組みは空間にリズミカルなアクセントを付けています。
海の見える気持ちのいいくつろぎの空間になりました。栗の床も良く色づき、無垢の暖かい雰囲気を醸し出しています。



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2階、リビングダイニングの隣に設えた、ご主人様の書斎付きロフト
建具を付けずに通風のアクセント小窓をバランスよく配した間仕切壁が、個室のようで開放的です。
蔵書の多いご主人のロフト付き書斎は、ご主人様のお気に入りの場所です。



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北側玄関から一階ホール、和室、子供室へのアプローチ
FIX窓付きの型引き玄関戸を利用することで、暗くなりがちな中廊下は、明るい空間へと変りました。
ケヤキの無垢板のカウンター式手洗いと、木製枠の鏡は、お子様の手洗いの習慣の為の奥さまのご要望でした。



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一階和室と寝室
海の見える日当りの良いお庭に面した、モダンな大壁の和室。
越前和紙をアクセントに使用して、吊り押入れと通風の為の地窓、床の間が配され、
スス竹入りの洞口(ホラグチ)が風雅な香りを漂わせています。
床は和紙フチなし畳。天井は織り上げ天井。奥の寝室とも建具で繋がれています。
ご家族の茶の間時には客間として、多目的に使用できます。
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海を見下ろせる素敵なお家のM様邸に付くと、家族全員が笑顔でお出迎えしてくれましたケロ!
M様家のおじょうさまは、ボクたちケロ一族のファンらしくて、熱烈歓迎ぶりに照れてしまったケロ///。
まずは早速、一番の見所である2階のリビングに通していただきました。ボクは川育ちですが、一望できる海の景色にうっとり・・・。
そのまま外へ、この広いバルコニーで小波をBGMに優雅にディナー、想像していたら思わず干乾びそうになってましたケロ。

リビングの見所は他にもまだまだ。
見上げると大胆な勾配天井に、構造化粧梁。
きれいな色合いの栗の床板、そして奥さまご自慢のオリジナルキッチン!
ボク、天然の大理石なんて初めてさわりましたケロ!
すぐ隣には、タモのカウンターの書斎、そしてすぐ上にはお子様の憩いの場である、ロフトが。
遊び心と機能性、デザイン性、も兼ね備えた、お施主様とイバケンの合作!
一階和室の神棚や、洗面カウンター等、細かいところにも大工さんの技が際立っていて、感心してしましたケロ。
M様、お忙しいところわざわざイバケン取材班の為に、快くおもてなしして頂き、誠にありがとうございましたケロ。
彼女のケロ美も、奥さまの作ってくれた手作りクッキーのお土産を美味しそうに食べてましたケロ。
今度はケロ美と一緒に素敵なM様ご一家に会いに行きますケロ~。