今日の店内・・・
手すりの加工をしている大工さんの隣に、何やら発見!
ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)?
いえいえ、『内法(うちのり)ひかり台』と呼ぶそうです。
大工さんは、木の曲(くせ)などを材料に書き写すことを
“ひかる”と言います。 それでひかり台というのですが、
今日はどのようにこれを使っているのかというと、
手すりの柱の間(内法)に材料を取り付ける際、
長さや角度を写し取るのに、
一時的な置台として使っています。
こんな風に柱にくっつけ、
あちらとこちらに材料をひっかけて、
こんな感じで”ひかり”ます。
組み上がりはこんな感じです。
図面上は、直角/水平でも、
なにせ相手が木材なもので、
“いい感じ”でゆがんでいます。
それを図面通りに部材をつくると、
組んだ時に隙間が空いたり、入らなかったりします。
実際の形を如何に”ひかる”か、
まさに現場の知恵です。
アルミ・ダイキャスト製の商品もあるそうですが、
使い込まれて黒光りするこうした手製の治具は、
何とも頼もしく見えます。
お金では買えない、満足感と信頼感があります。
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