イバケンにっき


今日の店内・・・

手すりの加工をしている大工さんの隣に、何やら発見!

 ひかり台.JPG

 

ヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)?

 ヒエログリフ.JPG

 

いえいえ、『内法(うちのり)ひかり台』と呼ぶそうです。

 

大工さんは、木の曲(くせ)などを材料に書き写すことを

“ひかる”と言います。 それでひかり台というのですが、

今日はどのようにこれを使っているのかというと、

手すりの柱の間(内法)に材料を取り付ける際、

長さや角度を写し取るのに、

一時的な置台として使っています。

 

 取付1.JPG

 取付2.JPG

こんな風に柱にくっつけ、

あちらとこちらに材料をひっかけて、

 

 ひかり1.JPG

 ひかり2.JPG

こんな感じで”ひかり”ます。

組み上がりはこんな感じです。

 組み上がり.JPG

 

図面上は、直角/水平でも、

なにせ相手が木材なもので、

“いい感じ”でゆがんでいます。

それを図面通りに部材をつくると、

組んだ時に隙間が空いたり、入らなかったりします。

実際の形を如何に”ひかる”か、

まさに現場の知恵です。

 

アルミ・ダイキャスト製の商品もあるそうですが、

使い込まれて黒光りするこうした手製の治具は、

何とも頼もしく見えます。


お金では買えない、満足感と信頼感があります。

 

今日もイバケンブログをご覧頂き、ありがとうございます。