イバケンにっき


今日の店内・・・

 台直し.JPG

 

何をしているのでしょう。

以前お話しした”カンナひとなめ”の、

『鉋(かんな)』をいじくっています。

この鉋、つくりは至って単純ですが、その調整は極めて複雑です。

刃先の形、刃物と台の角度、刃が出る部分の隙間・・・

そして毎日のように、さらには一日のうち何度も調整するのが、

刃物の研ぎ、と『台直し(だい・なおし)』です。

 

作業中、刃が切れなくなれば研ぎ直し、

 仕上げ砥.JPG

 

削り方によって、『台』(木の部分)を削って微妙な凹凸をつくります。

この時使う、鉋を削る”鉋”を『台直し鉋』といいます。

大工さんの廻りには、その日の仕事に合わせて調整した鉋が

幾つも置いてあります。

 

台が平らだからと言って、木材が平らに削れるわけではありません。

さらに台も木材ですから、日によって、温度湿度によって、

微妙に変化します。

微妙に”変化”するからこそ、微妙な”調整”が出来るわけです。

おまけに使う人の体調によっても

材料の仕上がりが変わる(?)とも言われます。

 

うまく整えば・・・

 仕上げ.jpg

 

こんな感じ!

削る人はもちろんのこと、材料も、見ている人も気持ちいい。

 

今日は調子いいぞぉ~

 

材料の素性を見ながら、

道具の調子をうかがいながら、

仕上げていきます。

 

今日もイバケンブログをご覧頂き、ありがとうございます。