職人が使う工具の『鉋』の味見 … ではありません。
いわゆる業界用語です。
工房をのぞくと、何とも気持ち良さそうに
鉋を”ひいて”いたので、パチリ。
正に”研ぎ澄まされた”刃で木材を削る鉋は
本当に気持ちの良い音がします。
電動工具が進化する昨今でも、
微調整や仕上げには、手工具は欠かせません。
ここで題目の”ひとなめ”とは、
仕上げに鉋で削ることを言います。
オイル塗装をする場合、
最後はサンドペーパーで仕上げるのでほとんどわかりませんが、
特に漆塗りや、木地のままの仕上げの場合、
この”ひとなめ”をするかしないかで、
その質感は大きく異なります。
木肌の艶、肌触り、また平坦度…。
“ひとなめ”された表面は、
それこそ吸い付くような感じがします。
カンナ”ひとなめ”…
職人の”心意気”です。