手仕事

今日の工房、

何をやっているかとのぞいてみると…

またまたカンナを使って一仕事しておりました。

その名も『面取り』。

板の角の部分を削って飾りをつける工程です。

機械化がすすみ、こうした加工も機械を一回通すだけで

出来てしまう場合もありますが、

それは大量生産でのお話し。

微妙なニュアンスをつくり出す場合は

やはり手仕事になります。

 

この面取りの形を『切り面』と呼びます。

直角だった角を、”ほぼ”45°に”切って”面を形作ります。

削ってできる面の”幅”の寸法は図面に記されていますが、

実際のものではどの程度がいい感じにおさまるのか、

実は削りながら決めていきます。

 

また、面取りが交差する部分は、真っ直ぐな稜線が出来上がります。

この”真っ直ぐな”稜線…

まさに機械で加工したかのような直線に、手加工の深い味があります。

機械は均一な加工に向いています。ですが、

意外にこうしたところがぴったり合わないことが多くあります。

カンナを引きながら、最後の2~3回で、

この稜線をぴったり合わせながら、面幅を調整する作業は、

まさに緊張の一瞬です。

削りすぎれば、稜線も合わず、丁度良い面幅にもなりません。

 

この作業、単純そうに見えますが、実は、

カンナの刃の出し具合、力の加減、

全体の木目をみながらの繊細な作業です。

そして最後は”カンナひとなめ”。

こうして作り出される”直線”には、

機械には出せない、手仕事だからこその味わいがあるのです。

5月

皆さま、こんにちは。

イバケンの柴田です。

 

ゴールデンウィークはどのように過ごされましたか?

私は今年の5月に、例年と違った感じを受けました。

 

それでいて、『何が違った感じにさせたのか?』自身でも理解出来ずにいます。

 

連休が無かった点もあります。

少し忙しかった点もあります。

会社に新入社員が4人も入った点もあります。

 

しかし、それらの理由ではない無いような気もします。

 

なぜなのか?

なぜなのか?

理由が分からないまま6月になりました。

 

このモヤモヤ感と来たら。

不思議な感覚は何年に一度に有るか無いかです。

そういえば・・。

金環日食の騒ぎがあったからかもしれません。

 

太陽と月のバランスによって、この感覚が引き起こされたのかもしれません。

重力の関係やら何やらで、無意識のうちに自身に変化が現れたのかもしれません。

 

5月中はこの、『なぜなのか?』とか『かもしれない』という言葉を連発して過ごしました。

 

考えてみると、「私たちの周りには未知の世界がまだまだ数多くある」と、私にはそんな気がしてなりません。

 

 

みずたま.jpg

 

 

“ひかり、かぜ、感じる”はイバケンのキャッチコピーです。

住まいづくりを通して、お客様により一層自然と仲良しになって欲しい。

イバケンはそのように考えております。

 

今回の金環日食で、大切な事が見えてきました。

如何にして自然の恩恵を受けているか、私自身も気付いていない部分があるのではないでしょうか。

 

ひょっとすると、『なぜなのか?』又は『かもしれない』は自然との共生に必要な事ではないかと感じています。

 

お客様に自然を進める立場である以上、私自身も一層自然と仲良くなる必要がある!

・・・『かもしれません。』

 

 ♪

 

走りだす バス追いかけて

僕は君に 伝えたかった

 

心のモヤモヤが消えて

大切なものが見えたんだ

 

【 大声ダイヤモンド  AKB48 】

 

 

 

 

森づくり

先月中旬、森林ボランティアの活動に行ってきました。

今回は管理に必要な遊歩道の下ごしらえ。

行政との打ち合せのもと、篠竹や灌木(かんぼく)の伐採が主です。

   今回ここで言う「灌木」とは、

   背の低い常緑広葉樹あるいは照葉樹と呼ばれるものです。

   常緑広葉樹はその名の通り、一年中葉を茂らせるため、

   この地域で放置しておくと、他の樹木が育たず、

   いずれは常緑広葉樹林(陰樹林)になると考えられます。

   あのアニメ『もののけ姫』の舞台になったような、

   うっそうと茂った深い森がそうです。

   実際に、この現場は長い間放置されていたため、

   立ち枯れたアカマツ(常緑針葉樹ですが明るいところを好みます)や、

   花をつけない山ツツジが目につきました。

 

「深い森」は長い時間をかけて成長し、

そしてまた長い時間をかけて土や水を浄化します。

きれいな水はきれいな川となり、やがて海へたどり着き、

人々に豊かな漁獲を与えてくれます。

 

   一方、昔から人間と深くかかわってきたのが里山、

   ひらたく言うと「雑木林」です。

   山菜を取ったり、薪になる木材を集めたり、

   また実のなる樹木を植えたり、建材となる木を育てたり…。

   こちらは、人手が加わることで維持されるもので

   その発祥は縄文時代にまで遡ることができるそうです。

   子供のころ、放課後暗くなるまで友達と走り回って遊んだ場所が、

   実は昔から人の手が入り整えられてきた環境だったとはつゆ知らず…、

   現場に向かう道すがら、不法投棄されたゴミの山を見るに、

   がっかりする一方、自分の身を振り返るのでした。

 

                          一ヶ月でこんなにも緑が濃くなるなんて…

こうした雑木林も、過度の伐採や、宅地化、

あるいは放置されることによって、急速に失われつつあります。

「大自然」と「人間文明」の”なぎさ”に生まれる里山、

文化や習慣が変わったとはいえ、再生・持続可能な環境が育む、

豊かな恵みを失うことは、何とも切ない気がします。

 

作業後のひととき、大きく深呼吸しながら、

忘れかけていた何かを思い出させてくれた一日でした。

 

カンナ “ひとなめ”

職人が使う工具の『鉋』の味見 … ではありません。

   いわゆる業界用語です。


   工房をのぞくと、何とも気持ち良さそうに

        鉋を”ひいて”いたので、パチリ。

   正に”研ぎ澄まされた”刃で木材を削る鉋は

        本当に気持ちの良い音がします。

 

    電動工具が進化する昨今でも、

       微調整や仕上げには、手工具は欠かせません。

 

ここで題目の”ひとなめ”とは、

    仕上げに鉋で削ることを言います。

オイル塗装をする場合、

最後はサンドペーパーで仕上げるのでほとんどわかりませんが、

特に漆塗りや、木地のままの仕上げの場合、

この”ひとなめ”をするかしないかで、

その質感は大きく異なります。


    木肌の艶、肌触り、また平坦度…。

     “ひとなめ”された表面は、

       それこそ吸い付くような感じがします。

 

   カンナ”ひとなめ”…

         職人の”心意気”です。


しごと

工房担当のSのお話し。

イバケン工房で黙々と作業にいそしむのは、

宮大工を13年経験してきた職人です。

「大工さんが家具?」と言われることもありますが、

基本は同じ、「木を活かして、お客様に喜ばれるものを創る」こと。

 

以前どこかで、数寄屋造りの名工が語った言葉に、

「仕事の神髄は、仕事をしないこと」とありました。

極めて精緻な計算に基づき隅々まで「仕事」をしていながら、

あくまでその「仕事」を悟られないよう、「自然に」しつらえるのだそうです。

また、一本のいびつな丸太をにらみながら、

「どこに使えばこの木が活きるか」と想いを馳せる姿が印象的でした。

人の思いに合うように木をねじ伏せるのではなく、

木の持つ素性「個性」を「活かす」よう使ってこその木造です。

 

そのS、今日は何をしているかと工房をのぞいたら、

こんなものを造っていました。

さすが宮大工、以前はこんな模型まで、シュッと作ってしまうんです。

        (社殿等で見られる『枡組み(ますぐみ)』と言います。)

これ(以下の写真)は、イバケンがこの春に発表した、

その名も『エコグリッド住宅』の構造模型。<詳しくはHPで。>

出来上がりはこんな感じです。(ひたちなか創住館に展示)

実際の住宅では、この柱はほとんどが見えなくなってしまうのですが、まさに骨子、住宅の基本構造です。

そんな柱の存在を皆様にご覧頂こうと、黙々と模型作りに精を出していました。

設計図があれば誰でも組み立てられそうですが、そこは「大工さん」、柱の製作からテキパキと、段取り良く「しごと」を進めて、あと半日ほどで上棟です。

見えないところにこそこだわる職人魂を感じて頂ければと思います。

明日はどんなものを創っているのか…、

またイバケン工房をのぞいてみましょう。


“しごと” の続きを読む

新生活について

こんにちは。

イバケンの柴田です。

 

桜の花が美しく咲いたと思ったら、はや新緑の季節となりました。

イバケンにも新入社員が入り、新鮮な空気に包まれております。

 

新入社員の中には、一人暮らしを始める人もいます。

故郷を離れ、新しい場所での生活です。

ひたちなかの街に来るのも初めてのような感じです。

買い物もままならないはずです。

 

私、生まれてからというもの一人暮らしというものをした事がありません。

地元で大勢の親類・知人に囲まれて生きてきました。

今年で27歳になります。

一人暮らしというのはどんな心持ちなのでしょうか?

どなたかご教授下さい。

正直未だに、ほんの少し憧れがあります。

 

 
一人暮らし.jpg

 

新しい場所で うまくやっていけるかな

部屋を片付けて 買い物に出掛けよ

 

遠い空の向こう キミは何を思うの

たぶん出来るハズって 思わなきゃしょうがない

 

【 ワンルーム・ディスコ  Perfume 】 

 

もし,一人暮らしを始めたら…

いろんな料理をおぼえられるでしょうか。

部屋を片付けて、一人で寝転んだりしてみたいです。

『春、』

お世話になっております。

イバケンの柴田です。

 

4月になり、皆様忙しく過ごされている事と思います。

新しい事にチャレンジしたくなる季節です。

 

先日、あるセミナーを受けてきました。

お客様とのコミュニケーションを上手に取る方法のセミナーです。

『言葉ではなく、その言葉の動機と背景とにコミュニケーションをする』という内容でした。

言葉以外で意志疎通を図る事は何かというと、嬉しい時にはほほ笑んだり、かなしい時には涙を浮かべるなど、考えてみると私たちの日常にありふれている事です。

それでいて、私たちは『今日は雨だから憂鬱だ』等のように、何の脈絡もないはずの雨と憂鬱を結び付けてしまうクセがあるというのです。

 

 

4月の新しい環境は、誰でも忙しく感じてしまうのではないでしょうか?

いつも通りの言葉で会話をしたつもりでも、気持ちのすれ違いが起きているかもしれません。

 

 

新しい教室で新しい机に向かって新しい先生の授業を聞く。

新しいオフィスで新しいメンバーと新しい仕事をする。

 

 

つい最近であるはずの3月。

先月が遠い昔のような気がしますね。

 

私達の周辺の人々にも気持ちに変化が生じているかもしれません。

知らないうちに…もしかすると…

 

スーパーひたち.jpg

 

 

 

恋人よ 僕は旅立つ

東へと 向かう列車で

 

はなやいだ街で 君への贈り物

探す 探すつもりだ

 

いいえ あなた私は

欲しいものはないのよ

 

ただ都会の絵の具に

染まらないで帰って 染まらないで帰って

 

 

【 木綿のハンカチーフ   太田 裕美 】

 

 

ちょっとした事で、『気持ちのすれ違い』が生じてしまいがちの季節のように感じます。

皆様はどのようにしてお過ごしでしょうか?

春ハ三月落花ノカタチ

イバケンの柴田です。

 

あっという間に、2月と3月が過ぎ去ってしまったように感じています。

私自身、会社員のポジションで迎える新年度は6回目を数えました。

この時期は毎年忙しい日々を送っております。

 

 

 新年度から環境が変わる人などは、よほど忙しく過ごされているのではないでしょうか?

 

「春」というと、希望・夢・成長などという言葉がよく使われます。

清々しい風に吹かれて、新鮮な気持ちになる季節です。

 

また、寂しさを覚える季節でもあります。

 

卒業式。

遠くに旅立つ人。

大好きな人との別れ。

 

同じ春でも、三月は別れの色が濃いようです。

 

今は新しい出逢いを前に、

ゆっくりでも、サヨナラの時間を乗り越えていかなければなりません。

 

 

 

 

どんなに高い タワーからも

見えない 僕のふるさと

失くしちゃ駄目な 事をいつでも

胸に抱きしめているから

 

【  遠く遠く    槇原敬之 】

 

12311

大震災から1年が経ち、

改めまして皆様には、謹んでお見舞い申し上げます。

 

現在を以っても、被害に遭われた方には何という言葉を掛けることがいいのか、見当が付かずにいます。

TV、新聞等で知る限りではありますが、亡くなられた人の家族や友人の悔しさ。故郷を追われた無念。

無論、適した言葉などあるはずがありません。

 

 

2012年3月11日、現場に向かう途中で、海を見ました。

この海によって、自然の恐ろしさを私たちはそれぞれに思い知ったのです。

震災から一年が経つ今日。

日差しを浴びて輝く波間。

穏やかな今日の海に、その表情はありません。

 

今日の海を見ながら、この一年間を振り返りました。

 

大切な人を亡くした人々の一年

家を失くした人々の一年

故郷を失くした人々の一年

 

人々がどれほど「一年前に戻りたい。」と思ったことでしょうか。

 

 

新聞に紹介されている、亡くなられた方々の家族の言葉です。

 

「外国でも、記憶喪失でもいい。生き延びていて欲しい」

「幽霊になっていても、もう一度だけ会いたい」

「夢に出てきてくれるだけでもいい」

「最後に一言だけ伝えたかった」

.

…被害に遭われた方の痛々しい気持ちが伝わってきます。

 

『自然との共生』はイバケンのテーマです。

 

自然は時に、

人々に恐ろしい思いをさせます。

 

「もう懲り懲りだ」

「二度とあんな思いはしたくない」

 

恐ろしい自然・・

そしてイバケンのテーマ

それは、「自然の恐ろしさ」との共生でもあるのだという事を忘れてはいけないと考えています。

 

 

「自然」はもうすぐ、

地震から二度目の春を連れてきます。

 

 

大震災から一年。

私達はどう変わったのでしょうか?

もし、一年前の私たちに伝える言葉があるとするならば、

一体、何を伝えられるのでしょうか?

 

 

今なら言えるだろうか

偽りのない言葉

 

輝ける君の未来を願う

本当の言葉

 

 

【 さくら   森山直太郎】

 

 

 

 

さくら.jpg

 

イバケンも地震から一年

私たちにとっても、大変な一年となりました。

 

今日は朝礼で黙祷をしました。

社員一同、この一年を振り返り

「家づくり」を通して私たちに何ができるのか、考え直す一日にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

燃えよ会議

こんにちは。

イバケンの柴田です。

 

イバケンの会議が熱くなっています。

『お客様とのより良い関係づくり』についての会議です。

 

・お客様の充実した生活

・安心して生活できる家

・木の家づくりの仕事を通して、自然環境を守ること

・家とかリフォームとか関係なしでも、地域と触れ合う事

 

どれも大切なテーマばかりで、何から取り組むべきなのか?

いくら大勢で考えても、簡単には答えが出ません。

 

私達の仕事は、一言でいうならば家をつくる仕事です。

家づくりの仕事というのは、『お客様の楽しい時間』を一緒に考える事なのではないか…と考えています。

その上で、何が一番大切なのか?

 

やはり、簡単には答えは出ません。

真面目に考えるからこそ、言葉に詰まる。

言葉に詰まると、会議が進まない。

会議が進まないと、メンバーの溜息が聞こえてきます。

 

そんな時に一人、こっそり深呼吸をして、

「大切なこと」 は意外にも自分達の近くにあったりするのではないか?

..などと、のんびりした事を考えたりしています。

 

ひよこ 卵.jpg

 

 

何が一番大切なの?

聞きたいけど

なかなか言えない

ほんの一瞬でも

あなたと一緒なら良いと思ってる

 

真面目な自分は

茶化しちゃう自分に負けてる

いつもね

 

だけど不自然じゃなく

素直になれるよ 今夜は

 

【  CRAZY GONNA CRAZY        TRF   】

 

 そんな訳でイバケン会議は、いろんな意味で熱くなっています。

 ホットな会議から、ニュートラルな柴田がお伝えいたしました♪