基本性能

Basic Performance

Top > イバケンの家づくり > 基本性能│木と仲の良い素材の組み合わせで安心・安全の快適な住宅

住宅性能を数字だけではなく、体感値で快適な家づくりを追求しています。
地域の環境に合った真に快適な住宅の性能とは何か?茨城で家を建てるすべての方に知っておいていただきたいことをまとめました。

茨城の環境に合った家づくり

suits the Ibaraki

室内温度対策

冬暖かく夏涼しい。
快適でくつろぎと安心を感じる健康な住まいは、
木と仲の良い素材から生まれます。

「暑さ寒さはガマン!」もしくは「エアコンでなんとかする!」という時代がありました。ただできれば暑さ寒さを我慢せずに快適に過ごしたいですよね。

そこで重要になるのが断熱性能なのですが、断熱材だけに頼る性能アップではなく素材の持つ力を活かすと、びっくりするくらい快適で優しい空間が生まれます。

そこで、エアコンなどの機械に頼らず、快適な住環境を実現するために、調湿と自然エネルギーの活用という二つの視点でお話しをします。

茨城の気候に合った家づくり

カビやダニは健康の大敵!
湿度をコントロールした住まい

Humidity control

結露が発生しやすい住まいは、カビやダニが発生しやすいです。
カビやダニは気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などを引き起こします。

一方で、室内の湿度をコントロールできれば結露を減らせ、カビやダニの繁殖を抑えられます。調湿作用のある住まいは、ご家族の健康を守るのです。

無垢の木を使って快適

無垢の木で仕上げた空間は癒されるだけではありません。
木には調湿効果があり、湿度の高い梅雨から初秋までは室内の水分を吸収して湿度を下げ、逆に乾燥する冬場は溜め込んだ水分を放出して乾燥を和らげます。

言い換えれば、無垢の木が除湿機と加湿器の役割を果たすのです。

夏場、無垢の木の柱は一本でビール瓶2.5本分(1580mlほど)もの水分を含みます。ジメ〜っとした季節も、無垢の木をふんだんに使った空間はその吸湿作用で室内を快適に保ちます。

湿度が下がれば体感温度も下がるので、エアコンに頼らなくても快適に過ごすことができます。
逆に冬はビール瓶二本分(1260mlほど)の水分を含みます。つまり夏と冬で大瓶0.5本分の水分を自然にコントロールしているのです。

乾燥した日には溜め込んだ水分を少しずつ放出するので、乾燥しすぎる状態を避けられます。適度な湿度を保てれば、風邪やインフルエンザなどのウィルスの繁殖を抑えられます。

無垢の木は、エコにも健康にもつながる優れた素材です。イバケンでは、床はもちろん、見えなくなる部分すべて無垢材を使っています。

カビやダニは健康の大敵!
湿度をコントロールした住まい

内装・仕上げ材にこだわって快適

壁や天井、押し入れにまでこだわり、湿気を溜めてしまうビニール系クロスは使用せず、壁や天井にはコットン素材板張り、和紙、漆喰、珪藻土を使用しています。

また、押し入れやクローゼットも無垢の木で仕上げています。

断熱性にこだわって快適

断熱材は吸放湿性のある『セルローズファイバー』を使用しています。セルローズファイバーは、新聞紙などの古紙を再利用したエコで暖かい素材です。

セルローズファイバーは吸放湿性を持つため、夏は湿気は吸収、冬は湿気を放出してくれます。
壁内結露がおきない為、カビやダニの発生を抑え、木材を健康的な状態に保ってくれます。
見える部分だけでなく、見えない部分の結露対策も、快適に健康に過ごすためには欠かせません。

耐力面材にこだわって快適

耐震性を高めるために構造躯体に施工する耐力面材にもこだわっています。
耐力面材は主原料が火山灰のもので、地震に強いだけでなく透湿性に優れているため、湿気を溜め込みません

木と相性の良い素材を厳選して使用することで、人にも住まいにも良い影響を与えます。

パッシブ住宅

passive housing

パッシブとは建物を取り巻く自然環境の特性を活かし、室内を快適にすることができます。
だから私たちは、太陽・風・水・大地・木の5つの自然エネルギーを取り入れた「健康的な間取りづくり」を行っております。

自然エネルギーを取り入れる!
自然と暮らす住まい

太陽エネルギーを取り込む

冬場に室内に差し込む太陽光はポカポカと暖かいです。春や秋の冷え込みの少ない時期の太陽光は暖房いらず。太陽光を室内に上手に取り入れると、寒さを我慢することなく暖房をつける時間を減らせます。

暖房の人工的な暖かさよりも、自然の暖かさの方が同じ暖かさでも気持ちがいいです。エネルギーは石油や電気だけでなく自然界にも溢れています。太陽エネルギーを取り入れないのはもったいないです。

風を取り込む

窓を開けたら心地よい風。
その風で室内に溜まった空気を一掃するのは本当に気持ちがいいです。

夏でも早朝は意外に涼しい風が吹きます。風に当たれば体感温度は下がりますし、部屋にたまった空気を屋外へ排出することで、室内の温度上昇を防ぎます。

風の通り道を考えた設計は、春には柔らかな花の香りを、夏には爽やかな涼しさを、秋には虫の声を聴きながら風の音を、冬にはキリっとした空気を運んできます。

日本人だけが味わえる「四季」。
四季折々の美しい風情を家にいながらにして感じられるのはとても幸せなことだと思います。

水を取り込む

氷(固体)・水(液体)・水蒸気(気体)とその温度によって形を変える水は、イバケンでは湿気や湿度という点から「家の素材は全て調湿するものを使用する」と考えています。
高温多湿の日本では、湿度の調整を考えられた家が長持ちします。

大地を取り込む

私たち人間や動物・植物には欠かすことのできない台地。地球上に生きているものは全て循環しています。

微生物や白アリにも生態系を変えないための役割があります。
殺すことが良いことではありません。
微生物や白アリと、どう仲良く生きていくかを考えた家づくりが大切です。

木を取り込む

木にお世話になっている私たち。次の世代に良い環境を残すためにも、山づくりを行って、山を育てて、木を育てよう!そういった取り組みの中で、木を使った家づくりを行っています。

断熱性能
セルロースファイバー

冬は程よく暖かく、夏は程よく涼しい住まい

高断熱住宅。今では当たり前の性能となりました。

使用する断熱材によって機械に頼る家になるか、ならなくてよい家になるかが決まります。
また、家や人が健康に生活できるかできないかが決まります。

断熱性というのは、断熱材を隙間なく施工できるかできないかで性能が大幅に変わります。

隙間率

0%

3%

5%

7%

10%

性能化

100

73

56

39

13

家の暖かさや涼しさを逃さない。
快適で省エネな暮らしは
断熱のこだわりからはじまります。

冬は程よく暖かく、夏は程よく涼しい。
そんな理想的な快適な環境を作ってくれるのが、木質繊維断熱材『セルローズファイバー(新聞紙断熱材)』です。

細かく粉砕されたセルローズファイバーを空気圧を加えながら壁の中にみっちりと吹き込むことで、家の中はまるで羽毛布団のような暖かさになります。

セルローズファイバー

セルローズファイバーの5つの特性

断熱

断熱材

セルロースファイバーは一本一本の繊維に空気胞を持ちます。
同時にそれぞれの繊維の絡み合いによる気泡ができるため、二重の空気の壁を持っています。そのため他の断熱材に比べて熱伝導率が低く、優れた断熱効果を発揮します。 

「木は切られた後も生き続ける」と言いますが、木質繊維であるセルローズファイバーも断熱材になっても生きています。
様々な太さの繊維が絡み合うことによってつくられた空気層が適度な吸放湿性を保つことで、外気の湿度が高いときには湿気を吸い取り、乾燥しているときは蓄えた湿気を徐々に吐き出します。

四季のある日本でも一年を通して住まいの湿度を調整し、夏はサラッと、冬は潤った空間を実現します。

調湿

調湿

木質繊維特有の吸放湿性により、周囲の状態に応じて湿気を吸ったり吐いたりしているので、いつも最適な湿度をもたらし結露を防ぎます。

吸音

セルローズファイバーは吸音性があります。
セルローズファイバーを隙間なくみっちり敷き詰めることにより、日常生活の音、屋外からの騒音、室内からプライベート音を和らげます。
断熱性を高めると同時に防音効果も発揮し、快適環境をつくります。

防虫

ホウ素系の薬品による処理と天然素材がもつ吸放湿性の効果でカビや菌の発生を防止。またゴキブリ、白アリ等の害虫も寄せ付けません。

防燃

ホウ酸

ホウ素系の薬品によって防燃処理された断熱材です。炎にも表面が焦げるだけで、万が一火災になったとしても延焼を防ぎ、有毒ガスの発生もありません。

蓄熱(高断熱・高遮熱・高透湿)

イバケンの家は「蓄熱する家」。
民家のような涼しさや羽毛布団のように心地よい暖かさを実現します。

夏の涼しさ

夏場、寝るときにエアコンをかけっぱなしで就寝すると、朝起きた時に身体が重くなったり、だるくなったり感じる方が多くいらっしゃいます。

夏の寝起きのダルさは外気の暑さだけでなく冷房の影響も大きいです。
深部体温(身体の内部、脳や臓器の温度)は、19時ごろに最も高くなり就寝2時間ほど前から早朝4時ごろにかけて低下。その後、起床時にかけて上昇します。

夏の涼しさ

出典:テルモ体温研究所

深部体温が低くなる明け方に冷房がついていると朝方深部体温が上昇しにくくなり、寝起きが悪くなる、ダルさを感じることに繋がります。

イバケンでは、出来るだけエアコンを使わず夏涼しく就寝するために気化熱の利用をします。例えば夏のアスファルトに水を撒くと、アスファルトの熱(気化熱)が奪われ、そこに風が吹いて涼しく感じます。それがイバケンの家でも行われているのです。

夏に快適な空間

夏の太陽熱の暑さの影響を受けずに快適な空間にするにはどうしたらいいでしょう?

イバケンでは、屋根・天井・壁の3箇所を透湿性遮熱シートで覆うことによって夏涼しく、冬暖かい室内を実現します。

この時、通気層で熱を放出することがとても大切です。
それでも、入ってくる熱は断熱材(ファイバー)で遮りますが、同時に湿気を外に出すことによって気化熱を奪います。
そうすることによって家の熱を奪い、温度を下げ、人の体感温度を下げます。

また、太陽の熱に関しては屋根の下・天井の上に二重に透湿性遮熱シートを使うことによって熱の侵入を防ぎます。

年中快適な家

冬の暖かさ

一般的に暖房をつけると空気が乾燥します。肌は水分を失いカサカサになりますし、目や鼻、喉の粘膜も乾燥します。一方、乾燥した環境を好むのがウィルスです。繁殖したウィルスが粘膜に張り付いて風邪をひきやすくなります。

イバケンでは、輻射熱を利用し、心地よい暖かさを実現します。冬場、日向がポカポカして暖かいのに対して日影が寒いのは、太陽光が当たっているか、いないかの違いです。
人は太陽から輻射熱をもらって暖かくなっているのです。
家が太陽から熱をもらい、その熱を家が蓄えて私たちに輻射熱として出してくれています。
輻射熱を多く出す「薪ストーブ」「ペレットストーブ」は最高ですね!

冬の快適な空間

冬の寒さの影響を受けずに快適な空間にするにはどうしたらいいでしょう?
イバケンでは「蓄熱」を利用します。

蓄熱する素材は窓から差し込む太陽光や暖房からの熱を溜め込みます。
そして、その熱を輻射熱として私たちに出してくれているので、家にいながら温泉に入った後のようにポカポカ感が持続します。
ちなみにフローリングやビニールクロスに蓄熱性はないので、輻射熱の活用は期待できません。

輻射熱とは

熱の移動には 対流、伝導、輻射(放射)の3つがあります。
熱が住まいに与える影響は、伝導が10%、対流が15%と2つを合わせても25%、残りの75%は輻射です。大きな割合を占める輻射を活用することで、無理なく快適な環境を実現できます。

対流

対流

暖められた空気や水が上昇することにより熱移動がおこる、これを対流と言います。お湯を沸かすとき水の中の熱移動がこれにあたります。

  • 暖められた空気が移動して熱が伝わる
  • 通気工法により空気の移動を可能にする
伝導

伝導

物体を伝わって行く熱移動を伝導といいます。
フライパンの取っ手に伝わる熱がそれです。

  • 接触している物から物へ熱が伝わる
  • 断熱材で屋外の暑さや寒さを室内に伝わりにくくする
輻射

輻 射

太陽の赤外線、熱線や電磁波が物体に当たると物体はそのエネルギーを得て輻射熱を持ちます。そして物体自身から赤外線の輻射熱を出します。
輻射熱は冬には心地よい暖房として床暖房などに使われ、石焼芋とか石焼ビビンバ、薪ストーブやペレットストーブ、岩盤浴、など色々なものに使われております。

  • 暖められた物から赤外線が放射され伝わる
  • 遮熱性のあるシートを施工し放射された赤外線を反射させる

耐震性能

地震に負けない安心の住まい

地震で倒壊を防ぐには2つポイントがあります。
1つは木材の腐食を防ぐこと。
もう1つは地震の時の力を一点に集中させるのではなく、等分布で力を分散させることです。

腐食を防ぐ

どんなに地震に強い設計でも、肝心の木材が腐っていてはその能力は発揮できません。
木材を腐らせるのは水分です。壁の中や床下に水分を発生させないようなつくり、水分を長期間ためないようなつくりにしないといけません。壁の中や床下の水分は住み始めてからでは確認のしようがありません。ですので建てる前にしっかりと対策をしなければなりません。
イバケンでは断熱材、耐力面材、遮熱シートなど、透湿性の高い素材を吟味して施工しています。

力を分散

木造軸組工法は地震に弱いというイメージを持つ方がいますが、木は丈夫でしなやかな素材です。
地震で倒壊した家は軸組工法だからではなく、耐震性に疑問が残る揺れやすい建物だったことが原因です。
たとえば、南側に大きな窓をいくつも取りながらも柱や筋交いが少なければ倒壊する恐れは高まります。現に熊本地震で倒壊した比較的新しい住宅はこのようなつくりでした。

建物は、揺れ幅が大きいほど倒壊しやすくなります。ですので、できるだけ揺れない構造にすることが大切です。

イバケンでは木造軸組工法を採用していますが、筋交いには頼らずに耐力面材を使用し、揺れにくい地震に強い住まいを建てています。高い強度をもった耐力面材をすべての外壁に使用することで、木造軸組工法では不可能な強度を実現しています。

木造軸組み工法
面材の壁

地震の力を面で受けるというと2×4(ツーバイフォー)を思いつきますが、ツーバーフォーは合板を面材に使います。合板は化学物質を含みますし、透湿性もほとんどありません。ご家族の健康、住まいの健康を考え、イバケンでは火山灰が主原料の耐力面材を使用しています。

適材適所で地震に強い家づくり

イバケンでは、梁や柱その他すべての構造材は一本の丸太から製材された無垢材を使用しています。
木の特性に合わせ、適材適所の木材を各構造部材に使用し、耐震性を高めています。


木造軸組み工法
どんぐりの森

どんぐりの森ショールームの中には、構造の実験道具や実寸大の模型があります。無垢の木の見本も多数あります。

『見て・触れて・感じる』住まいのテーマパークのような施設ですので、ご家族揃って遊びにいらしてください。

イバケンをもっと、詳しく。

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